片付けたくても、片付けられない
朝夕の寒暖差も大きくなり、いよいよ衣替えの季節ですね。
今回は、整理整頓が苦手だという女性からご依頼いただいた、お片付けとお掃除のについてご紹介させていただきます。
その女性はご主人とおふたり暮らし。おふたりともお仕事をされている、忙しいご夫婦です。
女性は、働きながら家事全般をこなしていましたが、「どうしもてお掃除だけが苦手で、ご主人に申し訳ない」というお気持ちから、セレニティにご相談いただきました。
恥ずかしさをこらえてのお電話
初めてご相談のお電話をいただいた時、「こんなこともできない自分が恥ずかしいのですが…」と、緊張しながら打ち明けてくださった声は、少し震えていたように感じました。
「お掃除をしなければいけないことは分かっているのに、何をどうしていいかが…分からないのです」とおっしゃる女性は、とても真面目な性格だと感じました。
お洋服の山
実行当日、女性のお宅に訪問すると、山積みのお洋服が目に飛び込んできました。
各お部屋を埋め尽くしたお洋服と、蓄積したホコリ。さらにそのホコリに緑色にのカビが生えており、食事をするスペースすらない状態でした。
お洋服は種類・季節ごとに分け、不用品は捨て、明るい状態でお掃除をし、4時間程で作業は無事に完了しました。
涙の理由
「すみません…ありがとうございます…。」とおっしゃる女性に、「誰にでも得意・不得意はありますよね。自分だけで全て完璧にやる必要はないですよ。」と、(いつものように)お伝えしたら、女性の目から涙がこぼれたので、びっくりして思わず理由を尋ねました。
彼女は、お片付け・お掃除ができないご自身を責めていたのです。「できない自分が悪い。」と。そんな彼女とお話しをしていると、思わずこちらももらい泣きしてしまいました。
働く女性にとって、仕事と家事の両立は簡単なものではありません。それは当たり前のことなのに、ご家族からの理解や協力が得られなかったり、真面目すぎるご本人の性格などが理由で、今回の女性のように苦しい気持ちを抱えている方は少なくないようです。
「家事は女性だけがやるもの」という考えは古いと思いますが、その観念を押し付けられた状態で頑張り続ける女性がまだまだいることがとても悲しいです。
問題は、“片付けられないこと”ではなくて、“自分1人で片付けなければいけない、と思い込んでいること”
このようなご依頼をお受けする時は、ただお片付けを実行するだけではなく、様子を見ながら、「仕事と家事を完璧に両立する必要はないですよ。この状況を改善できるよう、ご家族とお話しをされてみてはいかがですか?」と、お伝えしています。「誰かに手伝ってもらうことは恥ずかしいことではないですよ。1人で全部やりきらなくても良いじゃないですか。」と。
ご依頼いただくご家族には、それぞれ色々なご事情もあります。ご家族だけで解決が難しい時は、セレニティのようなサービスを上手に活用していただいて、ストレスなく過ごしていただきたいと、心から感じました。
仕事を持つ(頑張り過ぎがちな)女性が、住みやすい環境のお手伝いを、今後も実行していきます。
今回は、少し暑苦しい気持ちを書いてしまいました…(汗)
1つずつのご依頼に、そして1人1人の依頼者様に真剣に向き合い、泣いたり笑ったりなスタッフHでした。
※写真はイメージです
このサービスの概要
・依頼者:50代女性
・所要日数:4時間
・金額:12,000円(税抜き)